☆お知らせ☆
◆しゃふくプール 2024年4月2日(火)、9日(火)、16(火)、22日(月)、5月2日(木)、7日(火)、5月13日(月)、20日(月)の午後にお借りしています。
◆5月16日(木)、7月18日(木)落合先生の健康体操があります☆
◆5月12日(日)全体研修会のためひなたお休みとさせて下さい。

一期一会という思い [ひなた日記]

基本的に、ブログではなるべく利用者の方のことはあまり書かないようにしています。
(本当は、たくさん書きたいエピソードがあるのですが、プライバシーのことを考えると
なかなかうまく書けなくて・・・)

でも、どうしても書きたいことがあり、ご家族の方にご了承を得ていたのですが、いざ書こうとすると
感情の方が先に溢れ出てしまい、書けずに1年が過ぎてしまいました。

昨年の4月29日は、その子の命日でした。
ダウン症の明るい女の子(というよりは、女性の方)でした。
ひなたを建ちあげる少し前に知り合い、私が事業所を始めることを家族全員で応援してくれました。

歌が大好きで、いつもおどけて、踊りや物真似を一緒にして楽しみました。

寝たきりのおばぁちゃんをいつも心配して、おばぁちゃんが亡くなった後も、仏壇に話しかけたり、
好きだった飲み物を供えていました。

クリスマスプレゼント配りの時には、いつも1年前から、日にちを指折り楽しみに数えていて
自分からプレゼントをリクエストをしてとても楽しみに待っていてくれました。


倒れる数日前に、いつも通り私は、ケアに入っていました。
まさか、その日が彼女と一緒に過ごす最後の日になってしまうとは、夢にも思わずに。

倒れてしまってから、多くのことを悔やみました。
なんで、あの日、もっとたくさん話をしなかったのだろう。
なんで、あの日ひなたの車に彼女の好きなCDを持っていくのを忘れたのだろう。
なんで、あの日頼まれていた、絵を完成させて持っていかなかったのだろう。
自分の気持ちは、ちゃんと100%、ケアに、彼女に集中できていただろうか。


倒れてしまってから、たくさんのことにお母さんと気がつきました。
あの日だけ、初めて病院の注射を自分からすすんで受けられたこと。
毎回ケアの最後に『SMAPの絵を描いてきて』、と渡されるスケッチブックの白紙がいつもは1枚だけなのに、
あの日だけ何枚もあったこと。
いつも自分のお気に入りのおもちゃを、部屋一面に並べて広げているのに、きちんと片付けてあったこと。


突然の別れがあり、
自分の今している仕事、人との関わりについて、すごく考えさせられました。


これから何回も同じように入るであろう、毎日のケアも次があるとは約束できないのかもしれない。
毎日一緒に働いているスタッフも、お互いに毎日ずっと元気でいる保証はないのかもれしれない。

少しでも後悔が少ないように
今、接している人に対して、きちんと誠意をもって接しよう。
この日のこの子に会えるのは、今日しかない、という気持ちを持ってケアに入ろう。
謝りたいことや感謝を伝えたいことがあれば、明日ではなく今日伝えよう。

関わる全ての人に対して、一期一会という思いで、大切に接していけたらと。

私は後悔ばかりですが、
彼女のことで絶対に自信を持って言えることがあります。
彼女は、倒れる直前まで大好きな家で大好きな家族に囲まれて、最後まで美味しくご飯を
食べていて、間違いなく幸せだったと。

そして、私も彼女と一緒に過ごした時間はたくさん笑い、たくさんのことを教えてもらいました。

一年があっという間に過ぎてしまいましたが、
たまに、うちのチビが誰もいない方向を見て笑っていると、彼女が『遊びに来てくれているのかな~』と
勝手に考えています[ぴかぴか(新しい)]

山口





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